入院から約3週間目。ビデオ通話(テレビ電話)では、子供の気持ちに寄り添えない現実に気付いた話。

入院から約3週間。
病院での生活にも少しずつ慣れてきて、毎日の食事にも飽きてきた今日この頃です。

毎日同じような生活の繰り返しの中、日々の癒しになっていたのが子供達とのSkyphoneでのビデオ通話。

カツオが帰ってきた夕方と、寝る前のおやすみを告げる会話の2回。
子供達の様子を知れる唯一の時間なので、学校での話とか、保育園での話とか、今日は何してたとか、母的には聞きたいことが沢山ありすぎてついつい質問攻めになってしまっているのですが。

入院したての頃は、ビデオ通話という「そのもの」の、ものめずらしさもあってか、遊び感覚で電話してきていたカツオ。
何てことない会話でも電話してくれて、ちょっと出るのが大変!というくらいだったのですが、少しでも声が聞ける事に嬉しく思ってたいのです。が…、そのうち日に日に電話の回数は減ってゆき、今の1日2回というタイミングに落ち着いてまいりました。

夕方の、カツオとの一対一の会話も(ワカメは保育園でまだ帰っていない)、だんだん、話す事がなくなってきたのか、ダレた感じの会話になってしまい、こちらの質問にもあまり答えてくれないようになってしまいました。
(あぁ、もう飽きたのか)と思い寂しく思いつつ、仕方ないのかなと自分を言い聞かせ、「無理に電話してこなくてもいいからね」なんて、寂しい気持ちを我慢して伝えたりして。そしたら本当に夕方の電話がない日があったりして落ち込んで。
そんな日々を悶々と過ごしていたのですが。

ある日の電話で、すごく面倒くさそうに話をされる日があって、こっちもその態度に凄く悲しくなって、「もういいよ・・・」というような、険悪な雰囲気になってしまった事がありました。

相手は子供だから、気分にムラがあるのは仕方ない。
「話す事ないもんー」といわれても、「そうだよね。」しか言えない。
でも、普通だったら、顔を合わせて、「今日は学校どうだった?」とか、「これ、美味しい?」とか、簡単な気軽な会話なのに、電話だとなんだか「質問」と「答え」みたいになっちゃって、うまく話せなくなって。聞いてる事にちゃんと答えてくれないとイライラしてしまったり、つい口調が強くなってしまったりして、カツオからしたらどんどんウザイ感じになってしまっていったのかもしれません。


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ビデオ通話といっても、お互いスマホの小さい画面での会話なので、表情もよく見えないし、通話が途切れることもちょこちょこあって、思い通りの意思疎通ができないもんだなぁとリアルに実感させられました。
大人同士なら、お互いに気持ちや雰囲気を察っして、ゆっくり話したり、相手の思いを汲み取ろうとする「会話の歩み寄り」ができますが、子供にはそれは無理な話なんですよね。

こっちは「ちょっとした注意」のつもりでも、顔がちゃんと見えない、スキンシップもできない状態では気持ちが伝わらず、フォローができない。ただ「注意」されただけ、という気持ちだけになってしまって、「怒られた。もう話したくない」みたいな感じになってしまう。

コミュニケーションのつもりで取り入れたビデオ通話だったのに、実際は思ったようにいかないもんだなと痛感させられました。
当たり前ですが、「直接目をみて話す」事に勝る、気持ちを伝える方法なんてないんですよね。

そんなジレンマを感じながら、あと1ヶ月以上もある入院生活を思うと、子供達の気持ちが離れていってしまうんじゃないかという不安が押し寄せて、悲しくて悲しくて泣いてしまいました。

子供と離れた入院生活。
子供の心配ばかりしていましたが、想像以上に自分のメンタルがやられております。