思いがけない3人目の妊娠が発覚。
奇跡としかいえないようなタイミングだったので
夫婦共々「え、うそでしょ?あのとき?」
と病院に行くまで半信半疑。
正直、子供は2人で十分だ、もう出産はないだろうな、と思っていたし、実際、抱っこ紐やベビーカーなどの子育て道具も下の子の成長に合わせ処分を始めていたところだったので、3人目の妊娠が分かった時には「とまどい」しかありませんでした。
「どうしよう…」
「どうしよっか…」
この言葉のみ。
私も。旦那も。
経済的にも余裕がある家計ではないし、今でも子育てに関しては、お互い自信がなくて、いつも迷ったり悩んだり自分を責めたりして「向いてないよね…」なんて話している夫婦なので、子供3人という一気に大家族感が増す事に関して、中々ポジティブに考える事ができませんでした。
ただ、不思議なもので、子育てや今後の生活の不安を抜きにすれば、
「お腹の中に赤ちゃんがいる」という事実だけは、なんとも言えない幸福感が心に宿っていて、迷っている自分と、幸福を感じている自分が混在していて、矛盾した気持ちに中々整理がつかない状態でした。
旦那は、「2人も3人も変わらない気がするけど」なんてちょっと前向きな事も話してくれましたが、表情をみていると「あぁ、プレッシャーに感じているな。無理しているな」というのが分かりすぎて、なんだか申し訳ない気持ちになったりもしました。
病院に行って、先生の話を聞いて、今回の妊娠に関しては何個か問題がありました。
・前回ワカメの帝王切開の影響で、妊娠25週ぐらいから出産まで管理入院が必要であること
・継続して服用していた薬の影響があるかもしれない事
・高齢出産であること
という、マイナス条件多めからのスタートで、「え、どう前向きに考えたらいいの。。」となってしまいました。
春からカツオは小学生入学。入院時期は春になるだろうし、一緒に見守ってあげられないやん。
ワカメだってまだまだ手のかかる3歳児。母親不在で旦那だけで面倒みれないでしょ。
3人目で高齢出産。もし子供や自分に何かあれば、カツオやワカメの人生まで変わってしまうかもしれない。
とまぁ、ただただ不安だけが波のように押し寄せてくる。
ただ、時間は待ってくれない。決めなきゃいけない。命の選択を。
(人工中絶は12週までが病院の推奨。中絶自体は22週までできるが、より負担が大きくなる。)
初めはとにかく不安で、どちらかというと「産めない理由」を探していた気がします。
自分を納得させるため。後悔しないため。
こんな理由があったから、産めなかったんだ。仕方なかったんだっていう理由を。
でもそれって、おかしいなと途中から思い始め、赤ちゃんにも申し訳なくなってきて。
「産めない理由」じゃなくて、「どうすれば産めるのか」を考えるべきじゃないかって。
自分たちが不安になる要素をとにかく潰していく。
実際どれくらいリスクがあるのか。確率は?
漠然とした不安で理由付けせずに、ちゃんと検討しよう。じゃないと後悔する。
そっからは、病院で何回も話を聞いて確認した。
自分の子宮の状態。過去の例。薬の影響も専門機関に問い合わせして、あと、NIPT(出生前診断)も受ける事にした。
そんな風に一個一個の問題を検討していくと、あんなに不安しかなかった今回の妊娠がちゃんと現実のものになっていって、「産めるんじゃない?」とう気持ちが大きくなっていきました。
旦那が同じ気持ちだったかはわかりませんが、結果的に出した結論は同じでした。
「産んでみよう。なんとかなる。」
不真面目な表現かもですが、「産もう!」より「産んでみよう」が本当に正直な気持ちです。
この先何も問題が起きない保証はないけど、その時はその時でまた考えるしかない。
というわけで、まさかの5人家族になる予定のわが家。
いまからビビりまくりですが、先の事はあまり考えすぎないように、今の目の前の現実に向き合って一つずつ乗り越えていこうと思っています。